昨日、令和4年度6月定例議会が終わりました。

今回は新型コロナにおける給付金や各種支援に対する予算審議を中心に議論が行われましたが、その中で、大変苦渋の決断ではありましたが、今回の補正予算について、今回私は反対を表明させて頂きました。

それは、町立あかり保育園の民営化の方針が先月5月に打ち出され、それに向けての選定委員会の補正予算が今回組み込まれていたためです。

反対理由として、

【人口減少が進む中、保育園の定員数は年々減っている。そのことにより、職員数(人件費)は削減せざるをえなくなる為、各園とも人材を余裕をもって確保することが難しくなる。そのことにより、里帰り出産などの一時預かりや、医療的ケア児をはじめとした個別対応を必要とする子ども達の受け入れが難しくなってくる恐れが高くなる。町立あかり保育園は、他の保育園では受け入れができなかったりする子どもの補完先となっていた側面があることからも、民営化するのであれば町内の各保育園・幼稚園と十分に協議を行ったうえで行う必要がある】

という考えからです。

この部分については5月に民営化の方針が打ち出された時から疑問に思っていたため、今回の一般質問のテーマの一つとして取り上げていたのですが、それでも各保育園さんとはこの件の対応策についてある程度は話し合いを持たれているのだろう。。。と、その時までは思っていました。

しかし、定例議会が始まる前の6月頭、まさかの町内保育園有志の団体より、あかり保育園の民営化について待ったをかける要望書が提出されるではありませんか。

要望書の内容はまさに先述の点を心配されており、【行政側に各保育園と協議の場を設けてほしい】といった内容で、まさしく私が心配したところです。

 

この件を受けて、私は今回の予算案について下記の点を問い質しました。

 

①今回の民営化は、町財政が厳しい中で民間に移管することでコスト削減を狙うもの。そうであるならば、コスト削減で確保できた予算をもとに、個別対応を必要とする子ども達への支援予算に充てるように。

②民営保育園は民営である一方、子育て支援の受け皿となる重要な施設である。やみくもに施設間の競争を煽り、仮に保育園の撤退などがあった場合は最終的に行政サービスの低下につながる恐れもあることからも、町内各保育園に適宜協議を行い、必要な支援を行政として責任をもって行う。

特に②については要望書が出ていることからもわかるように、全然議論が十分でありません。そのため私は、6月補正ではなく、9月補正に向けてしっかりと関係各所と協議を行うべきだとの主張をしました。
(というか、3月にはあかり保育園の民営化に関する検討委員会の報告書が作成され、民営化の方針が決まっていたのに、しばらく空いて5月中旬に公表、一か月も経たずに翌6月の補正予算に挙げてきていることから、無理やり押し通そうとしているように感じます)

 

質疑の中で、町長及び担当課長のほうから①そして②に関して諸々対応するような答弁をもらうこともできたので、ある程度理解もでき、また予算規模としては小さいものではありましたが

今回の民営化に伴う予算を9月議会まで計上を遅らせる事を主張した立場でもあることから、自分の言葉に責任を取る意味でも、6月補正予算について私は反対の立場を取らせて頂きました。

 

結果としては原案どおり賛成多数で可決されましたが、ほとんど賛成で進んでいく採決の中でもこういった主張をさせて頂くことも時には必要だと思います。

大変疲れた今定例議会ですが、次の9月議会までしっかりと情報収集や勉強を重ねていきたいと思います。

 

一般質問については近日中にまた動画をアップロードしますね!

 

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